令和元年度 市立千歳市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
(定義)
・平成31年4月1日から令和2年3月31日に退院された患者様の「年齢階級別患者数」です。
・健康保険を使用した患者数を集計しており、自賠、労災、自費(出産を含む)は集計対象外としています。
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,117 126 240 287 286 302 654 1,044 845 228
患者割合 21.78% 2.46% 4.68% 5.60% 5.58% 5.89% 12.75% 20.35% 16.47% 4.45%
(解説)
・0歳~9歳の患者様が最も多く、全体の約21%を占めています。次いで多いのが、70歳~79歳の年齢層で約20%を占め、70歳以上を合計すると全体の約41%を占める状況になります。
・昨年度と比較をすると、年齢区分に大きな変化はありませんでした。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
(定義)
・平成31年4月1日から令和2年3月31日に退院された患者様の「診断群分類別患者数」を、診療科ごとに上位5例を集計しています。
・健康保険を使用した患者数を集計しており、自賠、労災、自費(出産を含む)は集計対象外としています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。(全国平均在院日数以外)
・集計条件が診断群分類別(DPCコードごと)の患者数のため、出来高算定症例は集計対象外としています。
・転院率は各DPCコードに対する率としています。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 36 11.50 18.84 19.44% 74.64
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 34 19.50 20.84 52.94% 85.88
040200xx99x00x 気胸 手術なし 処置2なし 副傷病なし 28 5.46 9.11 50.00% 54.68
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし 26 13.50 14.62 26.92% 76.58
0400801499x002 肺炎等 15歳未満または市中肺炎 75歳以上 手術なし 処置2なし 副傷病なし A-DROP(2) 25 14.04 15.17 12.00% 81.96
(解説)
・内科では、主に肺炎や肺癌などの呼吸器疾患の患者様の入院を多く受け入れています。
・上記以外では、脂質異常症・甲状腺疾患などの内分泌・代謝疾患、敗血症ショックを含む感染症、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの膠原病や一般内科の診療を行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 手術なし 処置2なし 副傷病なし 263 6.58 6.17 0.76% 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症 副傷病なし 119 5.08 6.19 0.84% 1.34
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 副傷病なし 88 5.24 6.64 0.00% 3.56
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 76 3.67 5.39 1.32% 3.61
180030xxxxxxxx その他の感染症 57 4.82 12.01 1.75% 1.67
(解説)
・小児科では、当院で出生した新生児の入院が最も多くなっています。
・上記以外では、肺炎、川崎病などの多岐にわたる急性疾患のほか、腎炎、内分泌疾患、神経疾患などの慢性疾患の治療も行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 37 5.65 4.85 0.00% 65.08
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 33 5.73 7.13 0.00% 55.03
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 29 4.41 5.45 0.00% 29.52
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 副傷病なし 20 6.85 6.94 0.00% 46.40
060035xx01000x 結腸の悪性腫瘍 結腸切除術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 17 15.24 15.02 0.00% 75.94
(解説)
・外科では、消化器、呼吸器、乳腺、小児外科等、外科領域全般の疾患を扱っており、手術目的の入院が多くなっていますが、緩和ケアにも積極的に取り組んでいます。
・消化器疾患(胃癌、大腸癌、胆石症、虫垂炎、鼠経ヘルニア等)においては、大部分を腹腔鏡手術にて行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 83 30.18 25.94 67.47% 82.75
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷 手術なし 副傷病なし 23 15.57 19.40 34.78% 74.30
160760xx97xxxx 前腕の骨折 その他の手術 21 4.10 5.54 9.52% 60.48
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 副傷病なし 17 3.82 5.59 5.88% 21.24
070230xx01xxxx 膝関節症 人工関節再置換術等 12 37.50 23.56 0.00% 79.25
(解説)
・整形外科では、事故やスポーツによるケガ(外傷)の他、骨・関節などの骨格系、筋肉、神経系からなる「運動器」の痛みや機能を改善する治療を行っています。また、千歳、恵庭市内や近郊の整形外科からの紹介により、入院や手術が必要となる外傷や脊椎、肩・肘の疾患の専門的な治療を行っています。
・上記のうち最も患者数が多いのは、大腿骨の骨折になります。そのうち約67%の患者様は、急性期の治療を終え、継続してリハビリテーション等を行う必要があるため転院しています。これは、患者様が退院後に不自由なく日常生活を過ごせるよう、よりリハビリの手厚い専門医療機関等へ紹介しているためです。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060x2990401 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2:ラジカット(4) 副傷病なし RankinScale0~2 22 21.73 16.13 31.82% 70.09
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫 JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 10 26.90 18.81 60.00% 65.40
010230xx99x00x てんかん 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - 7.10 - -
010060x2990411 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2:ラジカット(4) 副傷病:水頭症等(1) RankinScale0~2 - - 18.24 - -
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術 処置2なし 副傷病なし - - 9.67 - -
(解説)
・脳神経外科では、脳血管障害(脳卒中)、脳腫瘍、てんかん、脊髄疾患などを受入れ、標準的な薬物治療や顕微鏡手術に加え、発症4.5時間以内の 脳梗塞の場合は、血栓溶解療法を実施しています。また、脳動脈瘤や頸動脈狭窄などに対してはカテーテル治療(血管内手術)などを実施しています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。(全国平均在院日数以外)
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 92 9.85 9.66 0.00% 32.48
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 処置2なし 50 14.52 19.06 24.00% 29.46
120140xxxxxxxx 流産 41 1.32 2.51 0.00% 30.68
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 24 8.46 9.53 0.00% 31.08
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む) 開腹によるもの等 19 6.79 10.11 0.00% 49.79
(解説)
・産婦人科では、帝王切開術による出産が「120180xx01xxxx:胎児及び胎児付属物の異常」に該当し、患者数が最も多くなっています。
・上記以外では、子宮筋腫・子宮内膜症などの婦人科良性疾患を中心に手術を行っています。
・健康保険を使用した入院の集計結果のため、正常分娩や人工妊娠中絶などは上記に含まれていません。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 その他の手術 片眼 128 3.68 2.78 0.78% 78.30
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 その他の手術 両眼 86 5.59 5.09 0.00% 77.47
020280xx99xxxx 角膜の障害 手術なし - - 15.30 - -
020320xx99xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術なし - - 8.72 - -
020280xx97xxxx 角膜の障害 その他の手術 - - 9.83 - -
(解説)
・眼科では、白内障手術を中心に、緑内障の診断、治療、加齢黄斑変性症に対する硝子体内注射、糖尿病網膜症の網膜疾患のレーザー治療などを行っています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。(全国平均在院日数以外)
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 その他の手術 75 1.01 3.16 1.33% 3.20
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 63 8.79 7.80 0.00% 17.68
030428xxxxxxxx 突発性難聴 54 7.98 8.93 0.00% 56.87
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 38 4.55 5.45 0.00% 36.29
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 37 5.62 5.01 0.00% 61.57
(解説)
・耳鼻咽喉科では、中耳炎に対する鼓膜チューブ挿入術を目的として入院加療を行う患者様が最も多くなっています。
・上記以外では、顔面神経麻痺、慢性副鼻腔炎などの診断や治療を行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.00 - -
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし - - 12.55 - -
080220xx99xxxx エクリン汗腺の障害、アポクリン汗腺の障害 手術なし - - 4.05 - -
080190xxxxxxxx 脱毛症 - - 3.44 - -
080105xxxxx0xx 重症薬疹 処置2なし - - 15.64 - -
(解説)
・皮膚科では、症状として単純に目で見て皮膚に何らかの症状があれば全て治療の対象となります。入院治療では主に皮膚の感染症、物理、化学的障害、様々なアレルギー性・炎症性疾患などが挙げられます。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。(全国平均在院日数以外)
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置1なし 処置2なし 26 6.19 7.07 3.85% 76.38
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1:前立腺針生検法 副傷病なし 25 2.24 2.49 0.00% 67.72
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 その他の手術 12 7.33 8.65 0.00% 71.67
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 副傷病なし - - 4.22 - -
110080xx99001x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病:骨の悪性腫瘍(脊椎を除く)等 - - 12.69 - -
(解説)
・泌尿器科では、尿の通り道(腎臓、尿管、膀胱、尿道)、男性の生殖器(前立腺、陰茎、精巣、精巣上体)及びホルモン産生臓器である副腎の病気の診断から治療までを全般的に行っています。また、膀胱、子宮、直腸などの臓器が膣の入り口から飛び出てくる骨盤臓器脱(性器脱)といった女性特有の疾患の治療も行っています。
・慢性腎不全に対する血液透析や腹膜透析を患者様の生活状況に合わせて行っています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。(全国平均在院日数以外)
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 処置1:心臓カテーテル法による諸検査 処置2なし 副傷病なし 92 2.75 3.01 2.17% 71.16
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 65 3.83 4.40 0.00% 73.58
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 53 10.85 17.71 11.32% 85.13
050210xx97000x 徐脈性不整脈 その他の手術 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 37 6.73 10.80 0.00% 81.14
050030xx97000x 急性心筋梗塞、再発性心筋梗塞 その他の手術 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 37 8.89 12.37 2.70% 67.78
(解説)
・循環器科では、狭心症の検査および手術目的の入院が上位を占めています。
・上記以外では、閉塞性動脈疾患、心臓弁膜症に対しても治療を行っています。また、循環器系の病気には、糖尿病が背景にあることが多いため、糖尿病に対しての診療・治療も循環器科で行っていることが大きな特徴となっています。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
- - - - - - -
(解説)
・麻酔科では、患者様が安心して手術を受けられるよう、他の診療科の手術時の麻酔管理を主に行っていることから、麻酔科での入院はほぼありません。
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし 234 2.59 2.63 0.00% 67.34
060340xx03x00x 胆管結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 処置2なし 副傷病なし 36 10.25 9.79 13.89% 73.67
060060xx97100x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術 処置1:限局性腹腔膿瘍手術等 処置2なし 副傷病なし 17 14.24 14.49 5.88% 86.71
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 処置2なし 17 12.41 8.27 0.00% 78.29
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術 処置2なし 副傷病なし 14 11.86 10.49 0.00% 75.43
(解説)
・消化器科では、上部・下部消化管、肝、胆道、膵疾患を中心とした消化器全般の診療を行っています。入院では主に内視鏡を用いた手術目的で治療することが多くなっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
        
(定義)
・平成31年4月1日から令和2年3月31日に退院された患者様の「初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数」で、延患者数を集計しています。
・健康保険を使用した患者数を集計しており自費は集計対象外としています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。
・厚生労働省の集計方法に基づき、「Stage0」は集計対象外としています。
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 24 - 13 10 - - 1 8
大腸癌 10 19 18 22 - - 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - 15 - 27 - 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
(解説)
・5大癌の治療に対し、病期StageⅠ~Ⅳまで幅広く受け入れています。
・当院では、がん患者様の疼痛、筋力低下、障がい等に対し、運動機能や生活機能の低下の予防、改善を目的とした、がん患者リハビリテーションの実施とともに、がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア認定看護師等の専門の職員を配置し、患者様が安心して治療を受けられる体制をとっています。
・当院は緩和ケア病床を設置しており、緩和ケア・終末期医療を必要とする患者様・ご家族様が安心して過ごせるようにサポートしています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
(定義)
・平成31年4月1日から令和2年3月31日に退院された患者様の「成人市中肺炎の重症度別患者数」を集計しています。
・成人とは20歳以上を指し、市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
・健康保険を使用した患者数を集計しており、自費は対象外としています。
・診断群分類のMDC6:040070(インフルエンザ、ウイルス性肺炎)、040080(肺炎等)に該当する患者数の集計で、重症度分類にはA-DROPスコアを用いています。
・厚生労働省の集計方法に基づき、10人未満は集計対象とせず、「-」としています。

 【A-DROPスコアとは?】                                  【重症度】                                       
Age(年齢) 男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration(脱水) BUN 21mg/dL以上または脱水あり
Respiration(呼吸状態) 酸素飽和度 90%以下
Orientation(意識障害) 意識障害あり
Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧 90mmHg以下
※5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点…となる。
                                      
軽症 0点の場合
中等症 1~2点の場合
重症 3点の場合
超重症 4~5点の場合(ただし、ショック状態であれば1点でも超重症とする)
不明 A-DROPスコアが1つでも不明の場合
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 14 8.43 55.57
中等症 65 11.75 75.77
重症 22 14.23 77.59
超重症 11 16.82 77.91
不明 - - -
(解説)
・昨年度同様に平均年齢が高くなるにつれ、重症度が高くなっています。
・昨年度と比較すると、全ての重症度の平均在院日数が短くなっており、重症、超重症の分類される症例の平均年齢が低くなっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
(定義)
・平成31年4月1日から令和2年3月31日に退院された「脳梗塞の患者数」を集計しています。
・健康保険を使用した患者数を集計しており、労災、自費は集計対象外としています。
・転院率はICD10に対する率としています。
・厚生労働省の集計方法に基づき、10人未満は集計対象とせず、「-」としています。
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 56 24.30 75.61 35.71%
その他 - - - -
(解説)
・急性期(3日以内に発症した)の脳梗塞の患者様が多く入院しています。そのうち約35%の患者様は、急性期の治療を終え、継続してリハビリテーション等を行う必要があるため転院しています。これは、患者様が退院後に不自由なく日常生活を過ごせるよう、よりリハビリの手厚い専門医療機関等へ紹介しているためです。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
(定義)
・平成31年4月1日から令和2年3月31日に退院された患者様の「主要手術別患者数」を、診療科ごとに上位5例を集計しています。
・健康保険を使用した患者数を集計しており、自賠、労災、自費(出産含む)は対象外としています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。
・転院率は各術式に対する率としています。
・厚生労働省の指定する軽微な手術は集計から除外しています。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
- - - - - - -
(解説)
・内科では、主に薬剤(内服、点滴など)による治療を行っており、外科手術は行っていません。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K300 鼓膜切開術 39 1.21 3.74 0.00% 0.77
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの - - - - -
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの - - - - -
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -
(解説)
・小児科では、必要に応じて専門科(耳鼻咽喉科など)で対応する場合があり、上記の手術患者数には他科での実施分を含みます。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 38 1.55 3.53 0.00% 58.63
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 29 0.83 3.59 0.00% 62.14
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 28 0.14 3.00 0.00% 27.71
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 18 5.17 10.00 5.56% 74.39
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの - - - - -
(解説)
・外科では、消化器疾患の大部分を腹腔鏡下で行っています。
・上記の他にも、胃癌手術、小腸切除などを腹腔鏡下で行っています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 48 1.73 22.90 68.75% 82.98
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 27 3.78 29.19 59.26% 83.89
K0731 関節内骨折観血的手術 肩、股、膝、肘 22 2.59 18.14 31.82% 67.91
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 21 3.43 17.76 0.00% 71.33
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 20 1.75 34.45 10.00% 74.25
(解説)
・整形外科では、各部位の骨折に対する手術が上位を占めています。
・上記の他には、筋・腱の損傷に対する修復術や脊柱管狭窄に対する脊椎固定術なども行われています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 10 0.70 10.20 0.00% 78.70
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 - - - - -
K178-4 経皮的脳血栓回収術 - - - - -
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -
K168 脳切除術 - - - - -
(解説)
・脳神経外科では、外傷などによる硬膜下血腫に対して穿頭洗浄術や脳動脈瘤に対して脳動脈瘤頸部クリッピングなどの手術が行われています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 74 2.54 7.47 0.00% 32.73
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 46 3.00 7.50 0.00% 31.67
K9091ロ 流産手術 妊娠11週までの場合 その他のもの 34 0.00 0.03 0.00% 31.50
K877 子宮全摘術 31 1.61 5.58 3.23% 51.45
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 24 0.79 5.08 0.00% 48.29
(解説)
・産婦人科で最も患者数の多い帝王切開術ですが、上記のとおり予定(選択)、緊急を合わせると100人を超える患者数となります。
さらに、正常分娩も加えると年間500件以上となり、千歳市の産科医療に大きく貢献しています。
・上記の他には、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などの婦人科良性疾患を中心に手術を行っています。
・健康保険を使用した入院の集計結果のため、正常分娩や人工妊娠中絶などは上記に含まれていません。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 212 0.65 2.81 0.00% 78.12
K279 硝子体切除術 - - - - -
K2171 眼瞼内反症手術 縫合法 - - - - -
K2542 治療的角膜切除術 その他のもの - - - - -
(解説)
・眼科では、白内障に対する水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)が行われています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 76 0.08 0.03 1.32% 4.08
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 57 1.00 7.19 0.00% 18.26
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 26 0.12 3.23 0.00% 30.04
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 14 1.00 5.64 0.00% 56.79
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術) - - - - -
(解説)
・耳鼻咽喉科では、外来で対応することができない中耳炎や膿瘍を伴う扁桃炎での入院が多く、それらの疾患に対して行う手術が行われています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
- - - - - - -
(解説)
・皮膚科では、主に薬剤(内服、点滴など)による治療を行っており、外科的な手術はほぼ行っていません。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 20 1.05 4.00 0.00% 75.30
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 19 1.21 5.11 0.00% 72.74
K802-21 膀胱脱手術 メッシュを使用するもの 12 1.92 4.42 0.00% 71.67
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 - - - - -
K800-2 経尿道的電気凝固術 - - - - -
(解説)
・泌尿器科では、膀胱癌に対する経尿道的切除術、尿管を塞がらないようにするために行われる尿道的尿管ステント留置術や膀胱脱に対する手術が行われています。
・ハイフンで表示されている箇所は、10人未満という意味であり、個人が特定されることを防ぐため、詳細な値は公表していません。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 53 0.47 9.60 7.55% 67.42
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 46 1.78 3.33 10.87% 72.87
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 40 1.60 2.18 0.00% 71.23
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 21 1.90 7.33 0.00% 79.00
K597-2 ペースメーカー交換術 16 0.50 1.25 0.00% 85.06
(解説)
・循環器科の手術は、冠動脈や下肢の動脈に対するカテーテル手術が中心となっています。
・上記の他には、体外ペースメーキング術や経皮的冠動脈形成術が行われています。
麻酔科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
- - - - - - -
(解説)
・麻酔科では、主に他の診療科の外科的な手術の際に麻酔管理をする診療科のため、自科での手術はほぼありません。
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 172 0.27 1.25 0.00% 68.81
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 83 0.31 2.18 0.00% 66.51
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 33 2.33 12.61 9.09% 79.58
K654 内視鏡的消化管止血術 19 0.26 9.26 0.00% 73.89
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 17 1.71 9.71 0.00% 78.29
(解説)
・消化器科では、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を多く行っています。
・上記の他には、十二指腸・胆管に対する内視鏡手術や早期大腸癌の内視鏡的切除術なども行われています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
(定義)
・平成31年4月1日から令和2年3月31日に退院された患者様の「DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率」を集計しています。
・健康保険を使用した患者数を集計しており、自賠、労災、自費(出産含む)は集計対象外としています。
・厚生労働省の集計方法に基づき、10人未満は集計対象とせず、「-」としています。
・発生率は全症例数に対する発生率としています。
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 DIC(播種性血管内凝固症候群) 同一 - -
異なる 12 0.23%
180010 敗血症 同一 20 0.39%
異なる 22 0.43%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 15 0.29%
異なる - -
(解説)
・入院治療の場合、「(医療資源を最も投入した)傷病名」と「入院の契機となった病名」が必ずしも一致するとは限りません。そのため、ここでは傷病名と入院契機病名の関係を下記のとおりに区分して集計しています。例えば、「敗血症」に関しては、入院時は別の疾患で入院していた患者様が22名いたということになります。
 「同一」 ・・・入院時に診断された傷病と同じ場合
 「異なる」・・・入院中に新たに傷病を発症している場合
・敗血症とは、生体のある部分で感染症を起こしている部分から血液中に病原体が入り込み、感染症が全身に波及したもので、治療を行わなければ死に至ることもある非常に重篤な病気です。
・手術・処置等の合併症とは、 医療行為が基になって不可避に生じる別の病気を指します。手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い施行しています。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者様に説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
・手術・処置等の合併症のうち、入院契機病名が同一とは、以前の手術により体内へ設置した人工関節などが機械的故障を発生したため、今回の手術で再置換するなど、合併症の病名と今回の入院目的病名とが同一である場合を指します。従って、入院中の不慮の原因によって発生する合併症とは、異なるものです。また、以前の手術には、当院で実施した以外の他院で実施した場合も含みます。

 【手術・処置等の合併症内訳】                                                                                                                     
傷病名 件数
CAPD腹膜炎 3
術後創部感染 3
予防接種後発熱 3
移植人工血管感染 1
右上腕骨術後感染症 1
右大腿骨内固定(プレート)の折損 1
後出血 1
術後腹腔内膿瘍 1
透析シャント仮性動脈瘤 1
透析シャント感染症 1

更新履歴
2020/9/25
「病院情報の公表」における令和元年度病院指標を公開しました。