より迅速な検査・報告に努めています
臨床検査科では、 臨床検査技師13名(再任用職員、会計年度任用職員含む)、事務員2名により、検体検査・細胞診検査・輸血検査・生理機能検査の臨床検査業務を、視能訓練士3名により眼科検査業務を行っています。
検体検査では、外来受診患者様および入院患者様から採取された様々な検体(血液、尿、便、喀痰、分泌物など)が当検査科に集められ、迅速に各検体を適切に処理した後依頼項目を測定し検査結果を電子カルテ上に伝送・報告しています。院内実施している主要項目は、検体採取後30分以内で報告できるよう日夜努力しています。
生理機能検査では循環器系検査、呼吸器系検査、超音波検査、神経・筋系検査等を、また眼科検査では視力検査、眼圧検査、視野検査、蛍光眼底造影検査、 光干渉断層計検査等を実施しています。
患者様より採取された検体(血液、尿、便など)について検査を行っています。医師が電子カルテに検査オーダーを入力すると、臨床検査システムに反映されます。検査オーダーに対応する検体には全てバーコードが発行され、検査時の検体の取り間違いを防止するシステムを取り入れています。
感染症の原因となる微生物(細菌、真菌、ウイルスなど)や各種抗生物質の薬剤効果(感受性)などを調べます。当院では主に専門の検査センターに委託しています。
マイコプラズマやRSウイルス、ノロウイルス、ロタウイルスなどの感染症には迅速検査キットを採用し、短時間での結果報告を行っています。新型コロナウイルスの抗原検査も実施しています。
病理組織検査
手術や組織生検などで摘出された臓器や組織から標本を作製し、病気の最終診断が行われます。診断は病理医により行われますが、当院は病理医不在のため専門の検査センターに委託しています。
細胞診検査
喀痰・子宮頸部粘膜・気管支粘膜・体液(胸水や腹水、尿など)や穿刺採取された組織(甲状腺や乳腺などに直接針を刺して組織を採取したもの)から標本を作製・染色し、出現している細胞に悪性細胞や異型細胞がないか顕微鏡下で調べます。検査は細胞検査士の資格を持つ専門技師が担当しています。
病理解剖
残念ながら患者様がお亡くなりになり、御家族の承諾が得られた場合には、北大の病理医に依頼し、当院内で病理解剖を行わせていただくことがあります。死因や病態の究明、治療効果などについて検討・討議されます。臨床検査技師は、病理解剖時の介助を行っています。
ABO・Rh式血液型検査、不規則抗体スクリーニング、交差適合試験等を行っています。
また、輸血療法が安全に行われるよう、全自動輸血検査機器と輸血管理システムを導入しています。
生理機能検査は、測定機器を患者様の体に直接付けたりして、体の構造や機能に関する様々な情報を専用の機器で読み込み・解析する検査です。患者様本人確認のため、検査時に何度もお名前や生年月日を聞くことがありますが、医療事故防止の観点から御協力お願いいたします。また、検査内容によっては食事制限がある場合があります。
生理検査室で実施している主な項目です。12誘導心電図検査
胸が苦しい、動悸や不整脈がある場合に行う検査です。
息苦しい、咳がひどいなどの症状がある場合に行う検査です。
超音波を利用して体内の各臓器の形態や動きを見る検査で、超音波検査士の資格を持つ技師を中心に検査を行っています。
けいれんや、手や足にしびれがある場合に行う検査です。
病気の診断、 治療、 経過観察に必要な情報を得るために様々な検査を行っています。検査は眼科専門資格である視能訓練士が担当しています。
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