市立千歳市民病院は、「より質の高い 心あたたまる医療の実現」という理念のもと、千歳や恵庭、安平、由仁などを含む地域の基幹病院として、救急・高度医療はもとより小児・周産期医療の中核的な役割を担っています。
病床数は190床で、内科や小児科、産婦人科など13診療科を開設するほか、人間ドック・脳ドックに対応した健診センター、人工透析室、禁煙外来、ストーマケア外来、助産師外来を開設、2017年3月には、急性期から回復期に移行した入院患者さまの在宅復帰等を支援する地域包括ケア病床を開設し “地域の皆さまが安心して地域で生活できる”よう、診療内容の充実に取り組んでいます。
2025年には団塊の世代が後期高齢者となることから、北海道は「地域医療構想」を策定し、地域の医療提供体制構築のため、医療機関の相互分担と連携の促進、医療と介護が連携した地域包括ケアシステムの構築、医療・介護従事者の確保・養成の3つの課題に取り組むこととしています。
国や北海道の人口が減少する中、千歳市は北海道内において人口増加を続けている数少ない都市であり、2018年4月には人口97,000人を超え、現在は人口100,000人達成を目標とするまちづくりを進めていますが、将来的には老齢人口が増加し少子高齢化が見込まれています。
当院では、高度な医療が必要となった患者さまを地域の医療機関から御紹介いただき、また、症状の安定した患者さまを地域の医療機関へ紹介するなど、地域医療機関との機能分担を進めており、2017年7月には医療介護連携ネットワーク「ちえネット」を導入し、地域の医療機関との情報の共有化により連携体制の強化を図り、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。
今後も、職員が一丸となってチーム医療の推進に積極的に取り組み、医療への信頼と質の向上に努めるとともに、地域の皆さまに安心と安全を提供し、一人でも多くの患者さまに御満足いただけるよう努めてまいります。
院長 伊藤 昭英