退院や社会復帰に向けたリハビリテーションに取り組んでいます
リハビリテーション科では、理学療法士7名、作業療法士4名、言語聴覚士1名、助手1名の体制でリハビリテーションに従事しています。
対象疾患は、急性期の疾患を主体に、整形外科の術後疾患や変形性疾患、急性発症した脳梗塞などの脳血管疾患、脳神経外科の術後疾患、急性肺炎などの呼吸器疾患入院中に身体の機能が低下する廃用症候群などで、これら疾患に対する訓練のほか、糖尿病の教育入院、心臓リハビリテーション、がんのリハビリテーションなどを行っています。
また、日常生活動作や生活関連動作の回復を目的に、身体機能・高次脳機能・言語機能・嚥下機能へのアプローチも行っています。
急性期で病室からリハビリテーション室まで来ることが出来ない患者様には、病室でのベッドサイド訓練を行うなど、早期からリハビリテーションを実施することにより、一日も早い退院や社会復帰ができるよう取り組んでいます。
筋力や関節の動きなどの身体機能や寝返る、座る、歩くなどの動作能力が制限されている患者様に対し、個々の状態に応じた運動を行います。
患者様の筋肉や関節の状態を適正に評価・把握し、徒手療法を用いて、低下した関節の可動域を改善するよう訓練を行います。
様々な器具を使用したり、患者様自身が実際にトレーニングやエクササイズなどの体操を行うことで、機能回復に必要な筋力の強化を図ります。
寝返りや起きる、立つ、歩くなど、生活する上で必要な基本的動作の訓練を行います。また、動作ができない原因を分析し、個々の状態に合わせた動作方法の提示を行うなど、自立に向けた支援を行います。
痛みやしびれの緩和、むくみ、循環の改善、関節内部の組織の柔軟性の改善などを目的として、温熱や電気などを利用したリハビリテーションを行います。
関節可動域、筋力、感覚機能などの維持改善を目的に、作業活動や治療手技を用いてリハビリテーションを行います。また、必要に応じて手の装具等を作製し、身体機能の維持・代償を図ります。
脳血管障がいなどの脳が損傷される病気や怪我では、注意・記憶・言語・学習・遂行機能などに障がいが出る場合があります。そのため、患者様の状態を検査・評価し、脳機能向上のための課題を抽出し、パズル・パソコン等を使ったリハビリテーションを行います。
食事・更衣などの日常生活動作や家事動作が困難な場合は、その動作ができない原因を分析・評価し、患者様に合った方法を練習します。作業療法室には台所やトイレなどが設置してあり、実践に近い状態での練習を行うことができます。
言語療法が対象とするのは、摂食・嚥下障害・脳の機能障害による言語障害・言語発達障害(子供の言葉の遅れ)、発音・発声に関する障害があります。言語療法ではこれらに対して検査・リハビリテーションを実施します。
発語・言語理解・読む・書く等の訓練
患者様の状態を検査し改善のため、描画、計算、積み木、パズル等を用いて訓練を行います。
特異性言語発達遅滞・知的障害による言語の後れ・機能性構音障害に対して訓練を行います。
言葉に対してだけではなく、運動やコミュニケーション等子供の発達全体に働きかける 訓練・知能 ・心理検査による言語機能検査 ・評価・訓練の 立案をします。
違和感無く運動できるように天井を高くしているほか、トイレには調整機能付き手すりを装備するなど、患者様が訓練しやすい環境を整えています。
全景
調整機能付き手すりを装備したトイレ
頚椎・骨盤牽引器、ホットパック等の温熱療法、各種低周波治療の機器を備えています。
手・前腕部及び足部等の温熱療法用の渦流浴装置を備えています。