睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に呼吸が止まり、それによって日常生活に様々な障害を引き起こす疾患です。いびき・日中の眠気などの症状を引き起こすだけでなく、日中の眠気のために、居眠り運転による交通事故や作業ミスによる労働災害を起こし、大きな社会問題となっています。また、糖尿病、高血圧、心不全、不整脈、脳血管障害、認知障害、突然死などのリスクが高くなるため、早期に適切な検査と治療を行うことが重要です。
いびき・日中の眠気・起床時の頭重感・倦怠感・夜間の頻尿などの症状を引き起こします。また、高血圧、糖尿病、心不全、心血管障害、脳梗塞、突然死、認知障害などの合併症を起こしやすくなることも報告されています。
当院へ1泊2日で入院し、患者様の体に様々なセンサーを取り付けて、PSG(ポリソムノグラフィー)という検査を行います。ポリソムノグラフィーでは、患者様の睡眠状態や睡眠の質などを調べ、睡眠時無呼吸症候群かどうかを診断します。
また、検査機器を持ち帰り、自宅で手軽に簡易型の検査を行うことも可能です。簡易検査の結果に応じて、病院での精密検査や治療が必要となる場合がございます。
CPAP(シーパップ)という機械を用い、鼻マスクを装着して機器より一定圧力の空気を送り込むことで気道を確保し、無呼吸の発生を防ぐ治療法です。その他、マウスピースを用いる治療法もありますが、患者様によって最適な治療法が異なりますので、当院主治医にご相談ください。